目次
  • 要旨
  • お断り
  • 極端な高温現象
  • 豪雨
  • 干ばつ
  • 参考URL
要旨

2021年8月9日に公開されたIPCC第6次評価報告書の第一次作業部会担当部分に関して複数回に分けてポイントを説明していきます。今回は、気候変動の地域差について解説しています。今回の報告書では、極端な高温現象と豪雨現象は地域を問わず増加してきており、干ばつに関しては地域によって増減が異なるとしています。

お断り

AR6:第6次評価報告書のこと

WG1:第一作業部会のこと。自然科学的根拠の部分を担当する作業部会に当たります。

SPM:政策決定者向け要約のこと

AR6_WG1_SPM:簡単のために用いた筆者による造語。「第6次評価報告書_第一作業部会_政策決定者向け要約」という意味で、今回公表された報告書を指します。”Climate Change 2021 The Physical Science Basis Summary for Policymakers” と同義です。

極端な高温現象

IPCC『Climate Change 2021 The Physical Science Basis Summary for Policymakers』を元に筆者作成

上の図のように、2地域でデータが不十分、2地域で増減の合意が取れなかった事実はあるものの、ほぼ全地域で極端な高温現象の増加が観測されています。日本が属するEAS(East Asia)も増加が観測されています。また、高い確率で人間活動がこの原因となっていると分析されています。

豪雨

IPCC『Climate Change 2021 The Physical Science Basis Summary for Policymakers』を元に筆者作成

豪雨に関しても、データが不十分である地域が18地域、増減の合意が取れない地域も8地域と多いものの、合意が取れている地域では全て増加が観測されています。日本が属するEAS(East Asia)も増加が観測されています。豪雨増減の要因に関しては、ほとんどの地域で合意がとれておらず、さらなる分析が必要となります。

干ばつ

IPCC『Climate Change 2021 The Physical Science Basis Summary for Policymakers』を元に筆者作成

干ばつに関しては、データが不十分である地域が4地域、増減の合意が取れない地域も28地域と多いです。合意が取れている地域に関しても、増加傾向にある地域、減少傾向にある地域それぞれ存在しています。日本が属するEAS(East Asia)では増加が観測されています。

参考URL

IPCC(2021). Climate Change 2021: The Physical Science Basis
https://www.ipcc.ch/report/sixth-assessment-report-working-group-i/

環境省(2021). 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第 6 次評価報告書第 1 作業部会報告書(自然科学的根拠)政策決定者向け要約(SPM)の概要(ヘッドライン・ステートメント)
http://www.env.go.jp/press/109850/116628.pdf

環境省(2021). 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第 6 次評価報告書第 1 作業部会報告書(自然科学的根拠)と従来の IPCC 報告書の政策決定者向け要約(SPM)における主な評価
http://www.env.go.jp/press/109850/116629.pdf

記:江波 太

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