三菱商事は昨年末に行われた洋上風力発電所の開発権を賭けた競争入札にて、3海域すべてで洋上発電の開発権を総取りした。

昨年12月24日、再生可能エネルギー海域利用法に基づき、3区域での着床式洋上風力発電プロジェクトについて、選定事業者を経済産業省と国土交通省が公表しました。すべての海域において、三菱商事と中部電力系企業のコンソーシアムが落札し、最安値は今回の3海域における上限価格である29円/kWhを大きく下回る、11.99円/kWhという結果となりました。

今回の入札にて最安値となった秋田県由利本荘市沖の競争入札では、kWhごとの値段が11.99円となり、ほかの2海域でも20円台を大きく下回る結果となりました。またこの価格は、2番札に1kWhあたり5円以上という大差をつける価格となり、政府が掲げた導入目標とそれに基づく発電コストの業界目標値の達成が現実味を帯びてきました。

今回の入札で賭けられた3つの促進区域は、千葉県銚子市沖、秋田県能代市・三種町・男鹿市沖、同県由利本荘市沖の計3海域となり、入札した事業者はこの区域の占有と発電事業の運営が30年の間可能になります。最初の20年間ではFITと言われる固定価格での電力販売が可能になる制度が適用されます。


【参考】
町田徹 / 2022 / 三菱商事「価格破壊」の衝撃…ニッポンに巣食う「再エネ政商」の目を覚まさせる“一撃”となるか 
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/91627?page=8
『財界』編集部 / 2022 / 洋上風力、衝撃の第1ラウンド 三菱商事が3海域「総取り」
https://www.zaikai.jp/articles/detail/1288
日本経済新聞 / 2022 / 洋上風力入札、三菱商事が圧勝 AmazonやGEが後押し
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1057A0Q1A810C2000000/

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