Last Updated on 2023年4月27日 by 岩﨑有桜

2022年12月22日、政府は第5回GX実行会議において「GX実現に向けた基本方針」を決定し、10年後を見据えたロードマップを公開しました。ロードマップでは、「蓄電池産業」「鉄鋼業」「化学産業」「資源循環産業」等、産業ごとのGXロードマップも示されています。

基本方針の中では、「GXに向けた脱炭素の取組み」「成長志向型カーボンプライシング構想」「国際展開戦略」「社会全体のGXの推進」等について基本的な考え方と具体的な取組みが示されました。脱炭素の取組みについては、「徹底した省エネルギーの推進、製造業の構造転換(燃料・原料転換)」「 再生可能エネルギーの主力電源化」「原子力の活用」等が挙げられています。

また、今後10年間で150兆円を超える官民によるGX投資を実現するために、「成長志向型カーボンプライシング構想」の早期具体化及び実行に向けて、必要となる法制上の措置を盛り込んだ法案を次期通常国会に提出するとしています。

GX(グリーントランスフォーメーション)とは、産業革命以来の化石燃料中心の経済・社会、産業構造をクリーンエネルギー中心に移行させ、経済社会システム全体の変革を意味します。GXを進める上で国際的に課題となっているのが、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー情勢の逼迫です。欧米各国は、エネルギーの安定供給に向けた対策を講じつつ、再生可能エネルギーの更なる導入拡大を図っています。安定的で安価なエネルギー供給は国民生活、社会・経済活動の根幹であるため、政府はGXを推進していく上で、エネルギー安定供給の確保を大前提とし、GXを推進することそのものがエネルギー安定供給の確保につながる、としています。

その実現に向け、2022年7月、「GX実行会議」が総理官邸に設置され、政策イニシアティブの具体化が進められています。また、参画企業による自主的な排出量取引を目指す「GXリーグ」の段階的発展についても検討が行われ、2023年度より「GXリーグ」における自主的な排出量取引の推進やカーボンクレジット市場の整備を含め本格的に取組を実施するとしています。

GXに向けた基本方針
内閣官房:「GX実現に向けた基本方針(案)」より

※政府は、2023年1月22日まで基本方針に対するパブリックコメントを受け付けています。

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【参考】
内閣官房(2023)「GX実行会議|内閣官房ホームページ」
内閣官房(2023)「GX実現に向けた基本方針(案) 参考資料」
日本商工会議所(2023)「GX実現に向けた基本方針」を決定(GX実行会議) – 日本商工会議所 「GX実現に向けた基本方針」に対する意見募集 

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