Last Updated on 2024年11月21日 by AmakoNatsuto

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【Part 1】CDP2024の全体像を先取り CDP 2024年度の押さえておくべき変更点とは?

2024年版CDP Portal報告書の変更点

2024年からCDPの質問書が大きく変更され、これまで気候変動、水セキュリティ、森林といった環境テーマごとに分かれていた質問書が一つに統合されることになりました。

この変更は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が公表したIFRS S2号「気候関連開示」に整合させるためのものです。

新しい質問書では、企業の環境影響を包括的に評価できるよう設計されており、複数の環境課題に対する取り組みを一元的に報告することが可能になります。これにより、企業の環境戦略をより統合的に把握し、投資家や他のステークホルダーに対してより明確な情報を提供できるようになります。

また、IFRS S2号との整合性を高めることで、国際的な開示基準との一貫性が向上し、企業の報告負担の軽減にもつながると期待されています。

2024年CDP報告書 主な変更点

・報告期限は例年の7月下旬から2ヶ月延長され、9月18日へ

・気候変動関連の財務情報開示のためのIFRS S2基準、自然関連の財務情報開示のためのTNFD、欧州の持続可能性報告基準のためのESRSなど、環境報告に関する最新の基準やフレームワークと整合させる形式へ変更

・これまで気候変動、水、森林、生物多様性、プラスチックの各分野で個別に実施していた企業アンケートを1つのアンケートへ統合

・オンラインシステムのレイアウトを一新し、機能を向上させた新しいオンライン開示ポータルを開始

参考文献
CDP「CDP コーポレート完全版質問書 日本語仮訳
CDP「CDP2024 コーポレート SME(中小企業)版質問書 モジュール 14-21

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回答におけるステップ

続いて、新たな形式となったCDP Portalの回答ステップを解説していきます。

ユーザー追加手順(1)

CDP Portalでのユーザー追加は、複数の手順を踏む必要があります。

まず、下記画像の「Invite team members」をクリックします。

ユーザー追加手順(1)

ユーザー追加手順(2)

その後、「Invite new member +」からアカウント登録を行います。

ユーザー追加手順(2)

開示者役割の変更手順①

続いて、下記画像の①「チームメンバーを招待する」をクリックします。

開示者役割の変更手順①

開示者役割の変更手順②

下記画像の②「>」をクリックします。

※こちらは、ログインしている本人のアカウントのみ操作可能です。

開示者役割の変更手順②

開示者役割の変更手順③

下記画像の③「開示役割」をクリックし「Discloser Submission Lead」にチェックします。

その後、「保存」をクリックします。

開示者役割の変更手順③

まとめ

2024年版CDP変更点の概要と登録手順について解説しました。

新しいポータルでは、報告期限の延長や、オンラインシステムの改善など、重要な変更点が多数あります。

また、ユーザー追加や開示者役割の変更手順についても、具体的な操作方法を画像付きで説明しました。少しでもご参考になれば幸いです。

次の記事はこちら
【Part 2】CDP2024の全体像を先取り CDP 2024年度の押さえておくべき変更点とは?

参考文献

[1]CDP「CDP コーポレート完全版質問書 日本語仮訳
[2]CDP「CDP2024 コーポレート SME(中小企業)版質問書 モジュール 14-21

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Author

  • 2021年9月入社。国際経営学修士。大学在学中より国際人権NGOにて「ビジネスと人権」や「気候変動と人権」領域の活動を経験。卒業後はインフラ系研究財団へ客員研究員として参画し、気候変動適応策に関する研究へ従事する。企業と気候変動問題の関わりに強い関心を寄せ、リクロマ株式会社へ参画。

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