Last Updated on 2023年4月27日 by 岩﨑有桜
経産省は10月27日、「第2回 サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けたカーボンフットプリントの算定・検証等に関する検討会」を開催しました。
製品ライフサイクルにおけるカーボンフットプリント (CFP: Carbon Footprint of Products) の算定・検証における国内の標準化に向けて、実践的な算定ガイドを含んだ「CFPガイドライン (仮称) 」を策定することを目的としています。
経産省は、このガイドラインを、「製品そのものの排出量の算定」や「スコープ3の算定」の際の実務に活用できるよう、CFP算定関連の国際基準であるGHGプロトコルやISOを踏まえ、これら基準の不明瞭な点が整理されたアウトプットにするとしています。
第2回となる今回の検討会では、9つの論点に対する方向性が示されました。その際、GHGプロトコルやISO14067また商品種別算定基準 (PCR) などの既存の基準の考え方を整理しつつ、各論点に対する本ガイドライン独自の見方が示されました。
論点:
(1)準拠すべき算定ルール:PCRへの準拠の要否
(2)バウンダリの設定:ライフサイクルステージ
(3)データ収集:1次データの定義及び計算方法
(4)データ収集:1次データを収集する範囲
(5)データ収集:データ収集対象のカットオフ
(6)データ収集:配分の考え方(同一プロセスから複数製品が生産される場合)
(7)データ収集:サプライヤーへのデータ依頼と、下請法等との関係
(8)証書等の取扱い:再エネ証書等の取扱い
(9)検証の必要性、保証水準:検証の要否
経産省は、2023年3月頃に第5回検討会を開催し、CFPレポート及びガイドラインを公表する予定です。第1回検討会は9月22日に開催されていました。
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【参考】
経済産業省(2022年10月27日)「第2回 サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けたカーボンフットプリントの算定・検証等に関する検討会」
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