Last Updated on 2026年10月26日 by Moe Yamazaki

初回の評価は、登録、回答、分析、結果の4つの段階で進みます。[1] 提出してから結果が出るまでに通常6〜8週間かかるので、取引先の期限から逆算し、登録と関係部門への依頼を早めに始めることが大切です。[1]

初回の評価は4つの段階で進む

EcoVadisのヘルプセンターによると、サステナビリティ評価は、登録、質問票への回答、専門家による分析、結果の公開という4つの段階で構成されています。[1]

このうち自社が手を動かすのは、主に前半の登録と回答です。提出した後はアナリストによる分析の期間に入るため、担当者は結果を待つことが中心になります。段取りを考えるときは、前半にどれだけの時間を確保できるかを最初に見積もるとよいでしょう。

登録で決めること・質問票が届くまで

ヘルプセンターでは、質問票は企業の規模、業種、事業を展開している国に応じて用意されると説明されています。[1] 登録時に入力する会社の情報によって、答える設問が変わるということです。登録の前に、評価を受ける対象をどこまでにするかを社内で確かめておく必要があります。

もう一つ決めておきたいのが、アカウントの管理担当者です。ヘルプセンターによると、管理担当者は評価の主要な連絡窓口になります。[4] 当社の見解としては、担当者の異動も見込んで、引き継ぎができる人を選んでおくと安心です。

回答と証拠書類は関係部門と分担して進める

質問票の回答には、裏付けとなる証拠書類の添付が必要です。[3] 環境、労働と人権、倫理、持続可能な資材調達の各テーマで社内の担当部門が異なるため、回答には複数の部門の協力が欠かせません。ヘルプセンターでは、同僚用のユーザーアカウントを作って共同で作業できると案内されています。[1] 環境は環境部門、労働と人権は人事部門というように、テーマごとの依頼先を早めに決めておきましょう。

証拠書類には件数の上限と有効期間があります。ヘルプセンターによると、1回の評価で新たに提出できる文書は55件までです。[1] また、方針や取り組みの文書は8年、数値の報告は2年の有効期間が設けられています。[3] 集めた資料をすべて出すのではなく、設問に合う新しい資料を選ぶ作業が必要になります。

提出期限は、プラットフォーム上で、自社が延長できる場合がありますが、延長には上限があります。[5] また、質問票を送信すると、回答の編集や文書の追加はできなくなります。[2] 期限の直前に提出するのではなく、社内で内容を確かめる時間を見込んでおきましょう。

提出後から結果の受領まで

提出後は、アナリストが回答と証拠書類、公開情報をもとに評価を行います。ヘルプセンターによると、結果の公開までは通常6〜8週間かかり、会社の状況によって期間が変わる場合があります。[1] 取引先から求められた時期があるなら、当社では、少なくとも2か月ほど前を提出の目標日にするようお勧めしています。

結果はスコアカードとして発行され、評価を依頼した取引先と共有されます。スコアカードの有効期間は発行日から12か月です。[1] 結果を受け取った時点から、次の評価をいつ受けるかを考え始める必要があります。

なお、結果の公開前に評価内容を確認し、事実の誤りを指摘できる2営業日の期間が設けられています。[6] 通知を受け取る担当者が、この短い期間に確認できる体制を整えておきましょう。

コンサルタントの視点

当社の支援経験では、初回の回答で時間がかかる作業は主に2つあります。1つは設問が求めている内容の理解で、生活賃金や腐敗防止のように、企業によってはなじみのない概念も問われます。もう1つは文書の収集で、取り組みは実態としてあっても、それを示す文書がすぐには集まらないことがよくあります。

次に読む記事

評価の全体像は「EcoVadisとは? 評価の仕組みと対応の全体像」、証拠書類の集め方は「EcoVadisの証拠書類:既存の資料で何を確認すればよいか」で扱っています。外部支援を検討する場合は「EcoVadis支援の見積もりを比較するための確認事項:支援範囲・社内分担・費用条件」もご覧ください。初回の段取りや社内の分担を整理したい場合は、リクロマにご相談ください。

よくある質問

回答にはどのくらいの時間がかかりますか?

ヘルプセンターでは、回答と書類のアップロードに数時間から数日かかる場合があるとされています。[1] ただし、証拠書類を社内で集める期間は、これとは別に見込んでおく必要があります。

提出してから結果が出るまでどのくらいかかりますか?

通常は6〜8週間です。[1] 会社の状況によっては、期間が変わる場合があります。需要の多い時期は長くなることがあります。

提出した書類は取引先に見られますか?

初期設定では、提出した証拠書類は評価を依頼した取引先に共有されません。[1] 取引先と共有されるのはスコアカードです。[1]

回答期限に間に合わない場合はどうすればよいですか?

プラットフォーム上で提出期限を延長できる場合があります。[5] 延長には上限があるため、間に合わないと分かった時点で早めに確認しましょう。

参考文献

[1] EcoVadisヘルプセンター「EcoVadisの評価プロセスとはどういったものですか?」
[2] EcoVadisヘルプセンター「『送信』をクリックすると、どうなりますか?」
[3] EcoVadisヘルプセンター「証明書類について」
[4] EcoVadisヘルプセンター「アカウントの管理担当者を更新する」
[5] EcoVadisヘルプセンター「会社に関する重大な変更のために評価を延期することはできますか?」
[6] EcoVadisヘルプセンター「主要な評価手法のハイライト」

EcoVadis対応の支援

EcoVadis 回答支援

【このサービスに含まれる内容】
・質問票の内容や必要な資料についての説明(ヒアリング研修)
・提出資料の精査と、質問票への記入・添付
・結果の公開後に、次年度に向けた改善案を提案

EcoVadis 回答支援

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  • 大学では気候変動の経済学を専攻し、リクロマ株式会社には創業初期よりコンサルタントとして参画。
    情報開示支援を中心に温室効果ガスの排出の算定や高度なシナリオ分析の業務を担う。

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