Last Updated on 2026年10月26日 by Moe Yamazaki

親会社全体として受けた評価のスコアは、傘下の会社のスコアとしては使えません。取引先から特定の会社が評価を求められた場合は、その会社として評価を受ける必要があるかを確かめます。EcoVadisのCorporateプランを使えば、親会社が傘下の会社のアカウントをまとめて把握できますが、評価そのものは会社ごとに進みます。[1][2][3]

グループの評価と子会社の評価の関係

EcoVadisのヘルプセンターによると、評価範囲にはグループ、法人、事業所の区分があり、グループ評価では国内外の子会社も考慮されます。ただし、グループの評価スコアを個々の子会社に当てはめることはできません。[2]

取引先が子会社を指定して評価を求め、その範囲が既存の評価と一致しない場合は、その子会社の登録と新たな評価が必要になるとされています。範囲の異なる既存のスコアカードを共有したいときは、まず評価を依頼した企業に確認するよう案内されています。[3] 子会社あての依頼を受けたら、依頼された会社と、既存のスコアカードの対象とを見比べておきましょう。

Corporateプランで親会社が管理できること

ヘルプセンターによると、EcoVadisのアカウントは会社ごとに登録され、それぞれ独自の評価範囲と登録を持ちます。Corporateプランでは、親会社が子会社のアカウントを接続し、グループ全体の状況を把握できます。[1] 接続しても、各社の評価範囲や登録が一つにまとまるわけではありません。

親会社は子会社を一覧に追加でき、追加すると子会社に届いた評価の招待を確認できるようになります。ただし、追加しただけで評価が始まることはありません。[1] この方法で子会社を追加して管理するには、Corporateプランへの登録が必要とされています。[1] また、子会社がプロフィールを共有しないままリンクを承認した場合、親会社は子会社のスコアカードを閲覧できないとされています。親会社からのリンクの依頼を承認または拒否できるのは、評価管理者の権限を持つ担当者だけです。[4] 親会社が結果を見たい場合は、子会社側の共有の設定もあわせて確かめておく必要があります。

子会社が親会社のメダルに言及するとき

ヘルプセンターによると、メダルやバッジは、グループ評価の場合も、評価の対象となった特定の事業体に授与されます。子会社や関連会社がその表彰に言及するときは、別の事業体に授与されたものである旨を免責事項として明記する必要があります。[5] 授与先の会社と、メダルに言及する会社を分けて説明する必要があるということです。

あわせて、社外でメダルを示すときの共通のルールもあります。ヘルプセンターでは、メダルやバッジを外部に公開する際はEcoVadis表彰ページへのリンクを記載すること、社外と共有できるのはPremium、Select、Corporateのいずれかのプランへの登録が有効な企業であることが示されています。[5] 表示の方法の詳しい説明は別の記事に譲ります。

子会社自身にどのような契約条件が必要かは、公開資料では示されていません。具体的に掲載を検討する場合は、EcoVadisのヘルプセンターで最新の案内を確かめることをおすすめします。

コンサルタントの視点

当社の支援経験では、親会社と子会社のどちらからもご相談をいただきます。親会社からは子会社の扱いについて、子会社からは親会社との関係や、親会社の回答の扱いについて聞かれることがよくあります。子会社の担当者には、親会社の評価の中での自社の扱いを特に気にする必要はないとお伝えすることが多く、原則として要請が来た事業体や範囲で回答するよう助言しています。ただし、最終的な扱いは依頼元の取引先やEcoVadisの案内に沿って確かめる必要があります。

次に読む記事

メダルを社外に示すときのルールは「EcoVadisのメダルを社外に示すときのルールと注意点:取引先への提出、ウェブサイト、統合報告書」、評価を受ける会社を決めた後の流れは「EcoVadis 初回回答の手順:登録から結果受領まで」で扱っています。グループ各社への評価依頼を整理したい場合は、リクロマにご相談ください。

よくある質問

Corporateプランで子会社を追加すると、評価も始まりますか?

いいえ。ヘルプセンターによると、子会社を追加しても評価は自動的には始まりません。追加すると、子会社に届いた評価の招待を確認できるようになります。[1]

親会社のスコアを子会社のスコアとして使えますか?

いいえ。グループの評価スコアを個々の子会社に当てはめることはできません。範囲の異なるスコアカードを共有したい場合は、まず評価を依頼した企業に確認するよう案内されています。[2][3]

接続した子会社の結果は、親会社から必ず見られますか?

必ず見られるわけではありません。子会社がプロフィールを共有せずにリンクを承認した場合、親会社はその子会社のスコアカードを閲覧できません。[4]

子会社は親会社のメダルについて説明できますか?

言及すること自体は想定されていますが、別の事業体に授与されたものである旨を免責事項として明記する必要があります。[5]

参考文献

[1] EcoVadisヘルプセンター「Corporateアカウントで子会社を追加・管理する方法」
[2] EcoVadisヘルプセンター「評価範囲について理解する」
[3] EcoVadisヘルプセンター「評価対象の子会社:別のスコアカードが必要な理由」
[4] EcoVadisヘルプセンター「Corporateプランのアカウントでリンクするメリットは何ですか?」
[5] EcoVadisヘルプセンター「EcoVadisメダルやバッジの使用方法」

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  • 大学では気候変動の経済学を専攻し、リクロマ株式会社には創業初期よりコンサルタントとして参画。
    情報開示支援を中心に温室効果ガスの排出の算定や高度なシナリオ分析の業務を担う。

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