Last Updated on 2022年6月18日 by 西家 光一
欧州電気事業者連盟と英会計事務所アーンスト&ヤング(EY:Ernst & Young)は共同で、欧州の電気自動車数の将来的な増加に伴い、充電設備の増設をする必要がある旨の報告書を公表しました。
現在、ヨーロッパの電気自動車数は約330万台だと言われていますが、2035年までに1億3000万台に増加すると考えられています。課題となるのは急激な電気自動車の増加による充電設備の不足であり、早急かつ大規模な整備計画が必要となります。
ヨーロッパの充電設備には、設備数の不足と設置箇所の偏りという2点の課題が将来的に生じると考えられます。
充電設備の数に関しては、目標となっている6500万基に対して、ヨーロッパの現在の充電設備は37万4000基に留まっています。
また、設置箇所の偏りに関しては、充電設備の設置間隔が遠いことが課題として挙げられています。現在の設備数のうち30%以上がわずか5カ国に偏っており、一部の国では、充電設備の間に100キロ以上の間隔が空いています。
これらの課題の原因は、公共充電設備の設置計画や国からの認可に時間がかかっていることが挙げられ、早急な課題解決が求められます。
【参考文献】
ロイター編集(2022)「欧州のEV、35年に1.3億台へ 充電設備の増設不可欠=報告書」
URL:https://jp.reuters.com/article/autos-europe-electric-chargers-idJPKBN2KD0KL
- 【24/7 Carbon Free Energy を徹底解説】GHGプロトコルの改訂との関連性とは?Last Updated on 2025年4月23日 by Moe Yamazaki 【気候変動関連用語がまるわかり!用語集はこちら】 はじめに 気候変動への対応が企業にとって避けられない課題となる中、エネルギーの脱炭素 […]
- SSBJ適用に向けたCDP対応の意義とは【気候変動関連用語がまるわかり!用語集はこちら】 2025年3月5日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)より、日本企業向けのサステナビリティ開示基準が確定・公表されました。適用に向けた準備を進めるなかで、「まず何から […]
- 【株式会社キャットアイ】CFP対応を乗り越え、自力で環境配慮型経営の実現へLast Updated on 2025年4月11日 by Moe Yamazaki プロジェクト背景と経緯 御社では、これまで気候変動対策について、どのような取り組みをされていましたか? 山田様: 以前よりScope1 […]
- PCAFの具体的な算定方法と実践事例Last Updated on 2025年4月11日 by 村山紘翔 はじめに なぜPCAFが重要なのか? 投資に関する排出量の計上を行うScope3カテゴリー15において、PCAFは算定のルール基準として多くの金融機関 […]
- PCAFとは?金融機関の排出量算定の新たな基準Last Updated on 2025年3月25日 by Moe Yamazaki 【気候変動関連用語がまるわかり!用語集はこちら】 PCAFとは? 金融機関におけるGHG算定の重要性 金融機関の排出量の大部分は、投融 […]