Last Updated on 2022年7月26日 by 西家 光一
金融庁は先月、金融審議会(ディスクロージャーワーキング・グループ)において企業が今後開示すべき非財務項目について審議を行い、報告書を発表しました。
報告書によると、日本国内の企業に開示を求める非財務情報は、国際サステナビリティ基準審議会(International Sustainability Standards Board:ISSB)の基準に合わせる方針となりました。
ISSBの基準では「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4つの構成要素に基づく開示が求められています。
金融庁は、これらの4要素のうち「ガバナンス」「リスク管理」の開示をすべての企業に義務化、「戦略」「指標と目標」は企業にとって重要度が高い場合に開示させる方針を決定しました。
また、有価証券報告書に新たにこれらのサステナビリティ情報を記載する「記載欄」を新設することも決定しました。
「記載欄」においては、現状の「事業等のリスク」「コーポレート・ガバナンスの状況等」との住み分けを考慮し、投資家の投資判断に必要な核となるサステナビリティ情報を記載し、必要に応じて詳細情報を記載した任意開示書類を参照する方針を示しました。
今後、金融庁は今回策定した事項についての整備をすすめ、早ければ2023 年からの適用も考えられています。
【参考】
金融庁(2022)「金融審議会ディスクロージャーワーキング・グループ報告ー中長期的な企業価値向上につながる資本市場の構築に向けてー」
- カテゴリ5『事業から出る廃棄物』とは? サプライヤーエンゲージメント評価と排出削減事例についても解説サプライチェーン全体を捉え、事業者自らが排出している温室効果ガス以外の排出量を算出するスコープ3。この記事では、企業にとってアプローチが困難であるスコープ3について概観し、削減手法について具体的な事例を参照しながら解説します。
- カテゴリ4『輸送・流通(上流)』とは? サプライヤーエンゲージメント評価と排出削減事例についても解説Last Updated on 2024年11月21日 by AmakoNatsuto 【気候変動関連用語がまるわかり!用語集はこちら】 カテゴリ4「輸送・流通(上流)」における温室効果ガス排出量削減は、サプライチェーン […]
- カテゴリ3『Scope1,2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動』サプライヤーエンゲージメント評価とスコープ3カテゴリ解説シリーズLast Updated on 2024年11月20日 by HaidarAli 【気候変動関連用語がまるわかり!用語集はこちら】 サプライチェーン全体での温室効果ガス排出削減が求められる昨今、サステナビリティ担当者に任 […]
- カテゴリ2「資本財」とは? サプライヤーエンゲージメント評価と排出削減事例についても解説サプライチェーン全体を捉え、事業者自らが排出している温室効果ガス以外の排出量を算出するスコープ3。この記事では、企業にとってアプローチが困難であるスコープ3について概観し、削減手法について具体的な事例を参照しながら解説します。
- カテゴリ1『購入した製品およびサービス』とは? サプライヤーエンゲージメント評価と排出削減事例についても解説Last Updated on 2024年11月20日 by HaidarAli 【気候変動関連用語がまるわかり!用語集はこちら】 スコープ3カテゴリ1は、企業が購入した製品やサービスに関する排出量を対象としており、持続 […]