Last Updated on 2024年12月3日 by AmakoNatsuto
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この度、SBTiは11月にSBT認証を専門とする組織「SBTi Services Limited」(以下、SBTi Services)を設立し、今後の認証業務はSBTi Servicesが担当することとなりました。本記事では、11月に支援中の企業様を通じて得た情報をお伝えいたします。
=======本記事のメイントピック=======
■SBTi Servicesのポータル
■SBTi Servicesのポータルのチュートリアル
■SBTi Servicesのポータル登録後の流れ
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SBTi Servicesのポータル
これまでSBTiでは、公式ウェブサイト上で審査登録を行い、その後のやり取りはメールで進められていました。しかし、2024年11月に設立されたSBTi Servicesでは、新たにポータルサイトが導入され、企業はこのポータル上で必要な情報を入力することになります。この形式は、CDP質問書に近いものとなっています。
SBTi Servicesのウェブサイトはこちら
→SBTi Servicesウェブサイト
ポータルを利用するには、まずアカウントを作成する必要があります。これまでエクセルで提出していた「Company Informationシート」と同様の内容を入力することになります。(SNSアカウントに関する質問等新たに追加された質問もあります。)
SBTi Servicesのポータルのチュートリアル
ポータルのチュートリアルは公開されていますが、やや見つけにくい場所にありますので、以下のYouTubeプレイリストのURLをご参照ください。
YouTubeプレイリストのURLはこちら
→SBTi Servicesのポータルのチュートリアル
公開から1ヶ月ほど経過していますが、再生回数は約500回と、まだ広く認知されていないようです。今後、動画の追加が期待されます。
チュートリアルで述べられていたポイントの一例
ポータル上で行うこと
・2025年にはポータルへの移行を進め、すべての検証プロセスをポータル上で完結できるようにする予定です。
現在、検証に関するやり取りはメールで行われていますが、将来的にポータルのチャット機能が導入されるかどうかは未定です。
・ポータル上では事前に登録した企業情報に基づき、設定可能な目標のみが選択肢として表示されます。
例:中小企業(SME)が誤って大企業向けの選択をするミスを防止します。
・目標設定に必要な資料もポータル上で閲覧可能です。(Resource Libraryにも引き続き掲載されています。)
全ての企業向け
・既にSBTを取得している企業は、一部の情報が自動で入力されます。
・化石燃料関連事業を行っている場合や、収益がない場合など、特定の基準を超えると追加情報の提出が求められます。
・「年間収益、総資産、従業員数」に関する質問では、財務諸表や貸借対照表などの提出が必要です。
当社でアカウント作成時、必須項目であるにもかかわらずアップロードせずにアカウント作成ができましたが、後に財務諸表などの提出が求められました。
・連絡先は最大10人まで追加可能です。
・企業情報はSBTiに承認されると変更できません。変更が必要な場合は、ヘルプウィジェットから問い合わせる必要があります。
・提出時には請求書送付先も入力します。(これまでと同様です。)
・追加情報の提供が必要な場合は、メールで連絡が来ます。その際は申請フォームを更新して再提出します。
認証されると、その旨がポータル画面に反映されます。
例:「Submitted targets have been approved by the SBTi Services team」
大企業向け
ポータル上でも、申請フォームに記入してアップロードする形式です。
中小企業向け
SMEは申請内容をポータル上で完結できます。
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SBTi Servicesのポータル登録後の流れ
企業情報を登録後、SBTi Servicesが内容を確認し、承認を得た後にコミットメントや申請フォームの提出が可能となります。この確認には1週間から1ヶ月程度かかると想定されるため、早めの登録をおすすめします。
#SBT
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⇒SBT ネットゼロ目標の事例を解説
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