Last Updated on 2022年6月18日 by 西家 光一
24日、EUはロシアのウクライナ侵攻を受け、数十年輸入を続けていたロシア産石油、天然ガス等の燃料を無期限で停止する方針を示しました。
この方針によってEUはロシアに対して更なる制裁を加えることができると考えられています。一方で、この政策は数年を要し、EU各国に高額な税金負担を強いることにもなります。特にドイツはロシアからの大量の燃料輸入を行っていましたが、22日ロシアとのパイプラインであるノルドストリーム2の建設を中止させるなど一気に方針転換を行っています。パイプライン停止の影響により、ヨーロッパの天然ガス価格は一時62%高騰しました。
欧州委員会は、ヨーロッパ全体で再生可能エネルギーへの切り替えの戦略を策定しています。また、ロシア経済はヨーロッパへの化石燃料の輸出に大きく依存しているため、ロシアにとっても今回の方針は大きな痛手です。ですが長期的にロシアは天然ガスの輸出市場をヨーロッパから中国に移す狙いがあります。
また、アメリカとEUは、2日にロシアを国際銀行通信協会(SWIFT : Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication SC)から排除する声明を発表しました。ヨーロッパのロシアからの燃料脱却の方針は西側諸国の経済制裁に対する更なる促進剤ともなっています。
【参考文献】
Washington Post(2022年2月24日)「E.U. will unveil a strategy to break free from Russian gas, after decades of dependence」
URL:https://www.washingtonpost.com/climate-environment/2022/02/23/russia-ukraine-eu-nordstream-strategy-energy/
- 多角的事業体のサステナビリティ経営と気候関連開示——グンゼ株式会社の5年間の取り組みと外部伴走支援の価値【登場人物】グンゼ株式会社 石井氏 技術開発部 環境戦略推進室 室長グンゼ株式会社 井上氏 技術開発部 環境戦略推進室(※所属部署、役職は当時の記載) インタビュアー:加藤 リクロマ株式会社 脱炭素・気候変動情報開示にお […]
- 脱炭素経営とサステナビリティ開示の最前線— 株式会社MORESCOに聞く、GHG排出量管理とCDP対応の取り組み —Last Updated on 2026年4月28日 by 加藤 貴大 特殊潤滑油や機能性化学品を手がける化学メーカー・株式会社MORESCOは、GHG排出量の管理やCDP対応、社内へのサステナビリティ浸透に継続的に取り […]
- 【2026年最新】SBTi FLAGガイダンスv1.2改訂のポイントと、削減実務Last Updated on 2026年4月9日 by Moe Yamazaki 【気候変動関連用語がまるわかり!用語集はこちら】 世界的な気候変動対策が加速する中、食品や農業、製紙・パルプ関連の企業にとって避けては通 […]
- 事業・財務と統合した移行計画の作り方をコンサルタントの視点から解説 Last Updated on 2026年3月27日 by Sayaka Kudo 移行計画を「開示していること」と、「実際に実行していること」は、まったく異なる意味を持ちます。多くの企業では形式としての開示文書は整備さ […]
- 気候変動対応の第一歩から、経営課題の最前線へ―TCFD・GHG算定・CDP対応まで、株式会社アートネイチャーが歩んだ3年間「TCFDって何だろう」という状態からスタートし、GHG排出量の算定、CDPへの回答、そして有価証券報告書へのサステナビリティ情報の統合へ——。全国に店舗を展開するサービス業ならではの複雑な課題を抱えながら、約3年にわた […]







