Last Updated on 2022年6月18日 by 西家 光一
3月28日に環境省が発表した記事によると、日本とバングラデシュ人民共和国との間で実施されている二国間クレジット制度(JCM:Joint Crediting Mechanism。以下、JCM。)の合同委員会において、初となるクレジットの発行が決定されました。
今回発行が決定されたクレジットの量は合計499トンであり、日本政府として、そのうちの251トンのクレジットを獲得しました。
内訳としては、「衣料品タグ工場における省エネ型ターボ冷凍機を利用した空調の効率化」のうち73トン、「ファスナー製造工場への太陽光・ディーゼルハイブリッド発電システムの導入」のうち178トンを日本政府が獲得しました。
環境省は、今後も優れた脱炭素技術等による世界全体の温室効果ガスの排出削減を実現するため、JCMをより一層推進していく方針です。
JCMは、途上国等への優れた脱炭素技術、製品、システム、サービス、インフラの普及や緩和活動の実施を加速させ、実現したGHG排出削減や吸収への日本の貢献を定量的に評価し、日本の削減目標の達成に活用するものです。
これにより2030年度までに官民連携で累積1億t-CO2程度の排出削減・吸収量を目指します。
現時点では、インドネシア、エチオピア、カンボジア、ケニア、コスタリカ、サウジアラビア、タイ、チリ、パラオ、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、メキシコ、モルディブ、モンゴル、及びラオスの17か国がパートナー国です。
【参考】
環境庁(2022年3月31日)「日本とバングラデシュの間で二国間クレジット制度(JCM)のクレジットが初めて発行決定されました」URL:https://www.env.go.jp/press/110810.html
- 座礁資産とは?座礁資産になる要因から解説Last Updated on 2024年4月25日 by Yuma Yasui このコラムでは、座礁資産とは何か、何が座礁資産を生むのか、といった点について解説していきます。 CDP(気候変動質問書)の基本情報や回答メ […]
- CDP2024の全体像を先取り CDP 2024年度の押さえておくべき変更点とは?【Part 2】Last Updated on 2024年4月18日 by Yuma Yasui CDP2024のプラットフォーム公開日が迫っている中、最新の質問書のより詳細な外観を詳しく解説します。 本記事では、弊社コラム「CDP20 […]
- SBT目標検証プロセスにおける変更点や新資料を解説Last Updated on 2024年4月17日 by Yuma Yasui サステナビリティ推進担当者やSBT取得を検討している方の中には 「SBTの変更点について知りたい。」「SBTが変更に至った経緯について知り […]
- SBT ネットゼロ目標の事例を解説Last Updated on 2024年4月17日 by Yuma Yasui 企業の脱炭素経営を積極的に進めるサステナ担当者の方の中には、 「SBTについて詳しく知りたい。」「どれくらいの企業がSBTに参加しているの […]
- SBTを取得するメリットとは?分かりやすく解説Last Updated on 2024年4月12日 by Yuma Yasui 企業の脱炭素経営を積極的に進めるサステナ担当者の方の中には 「SBTの概要について詳しく知りたい。」「SBT取得による対投資家・対顧客への […]